こころとからだのしくみ

問題97

マズロー(Maslow.A.H.)の欲求階層説に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.承認欲求は生理的欲求である。
2.最下層にあるものは自己実現の欲求である。
3.欲求を4段階に分類している。
4.所属・愛情の欲求は最上層の欲求である。
5.安全欲求は欠乏欲求である。

答え:正解 5

1.× 承認欲求とは、第四階層の「自我の欲求」です。
2.× 最下層の欲求とは「生理的欲求」です。
3.× マズローの欲求階層説では、欲求を5段階に分類しています。
4.× 「所属・愛情の欲求」は第三階層の欲求であり、最上層の欲求は、「自己実現の欲求」です。
5.○ 最下層の「生理的欲求」から第四階層の「自我の欲求」までは欠乏欲求とされて、その欲求が満たされることにより、上位の欲求が生まれるとされています。

 

問題98

介護老人保健施設に入所しているGさん(78歳、女性)は上品で化粧も上手で、入所している人から関心を持たれていた。訓練の際にも入所者から励まされ、どうにか伝い歩きができるようになっていた。そこへ車いすのHさん(75歳、女性)が新しく入所してきた。Hさんは裕福な家庭で、家族の来訪の際には入所者へのプレゼントもあり、入所者の関心はHさんに移ってしまった。するとGさんは伝い歩きをしなくなり、失禁までするようになった。
Gさんの適応機制(防衛機制)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.逃避
2.同一化(同一視)
3.退行
4.昇華
5.抑圧

答え:正解 3

1.× 逃避とは、直面している苦しくてつらい現実から、空想の世界などに逃避することによって、一時的に自分を守ろうとすることをいいます。
2.× 同一化(同一視)とは、自分にはない名声や権威のあるものに自分を近づけることによって、自らの価値を高めようとする権利です。
3.○ 退行とは、耐え難い事態に直炎したときに、発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとする機制です。Gさんが、伝い歩きをしなくなり、失禁までするようになったことは、退行に該当するといえます。
4.× 昇華とは、直ちに実現できないことを、社会的・文化的価値の高い活動で大小させる機制です。
5.× 抑圧とは、実現困難な欲求や、苦痛を伴う体験などを心の中に抑え込んでしまおうとする機制です。

 

問題99

血液中において酸素の運搬を行っている成分として、正しいものを1つ選びなさい。

1.血しょう
2.血小板
3.赤血球
4.白血球
5.リンパ液

答え:正解 3

1.× 血しょうは、血液中の液体成分であり、栄養分や老廃物の運搬などを行っています。
2.× 血小板は、血液中の細胞成分であり、血管の傷口を塞ぐ働きがあります。
3.○ 赤血球は、血液中の細胞成分であり、酸素と二酸化酸素の運搬を行っています。
4.× 白血球は、血液中の細胞成分であり、細菌やウイルスなどの異物を取り込んで処理する働きがあります。
5.× リンパ液は、白血球の一つであり、抗体を使って異物を攻撃する免疫機能があります。

 

問題100

老化に伴う口腔・嚥下機能の変化として、正しいものを1つ選びなさい。

1.唾液分泌量が増加する。
2.味蕾の数は変わらない。
3.嚥下反射が亢進する。
4.咀嚼力は変わらない。
5.舌の動きが低下する。

答え:正解 5

1.× 唾液分泌量は、老化に伴い減少します。
2.× 味蕾とは、舌などにある食べ物の味を感じる器官です。老化に伴い減少します。
3.× 嚥下反射とは、食べ物を喉から食堂まで一気に運ぶ運動を起こす反射のことです。嚥下反射によって嚥下が円滑に進むことになります。老化によって嚥下反射が低下します。
4.× 咀嚼力とは、食べ物などを噛む力のことです。老化によって筋力が低下して咀嚼力は低下します。
5.○ 舌の動きは、老化によって、顔面の筋肉の低下などにより低下します。

 

問題101

IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)に含まれる項目として、正しいものを1つ選びなさい。

1.洗面
2.更衣
3.移乗
4.洗濯
5.友人との付き合い

答え:正解 4

1、2、3 × ADL(日常生活動作)とは、歩く、食べる、寝る、起きる、などの生活上の基本の動作のことです。洗面、更衣、移乗もADLに含まれます。
4.○ IADLとは、手段的日常生活動作と呼ばれ、基本動作(ADL)を組合せた複雑な動作です。洗濯は、基本動作を組合せた複雑な動作の総体でIADLに該当します。
5.× 友人との付き合いは動作ではなく社会的な活動であり、ADL、IADLのどちらにも該当しません。

 

問題102

脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)に見られる歩行として、正しいものを1つ選びなさい。

1.小刻み歩行
2.間欠性跛行
3.失調性歩行
4.すくみ足歩行
5.加速歩行

答え:正解3

1.× 小刻み歩行は、脊髄小脳変性症ではなくパーキンソン症状の特徴です。
2.× 間欠性跛行とは、歩行などで下肢に負荷をかけると、しびれや冷えなどを感じますが、一時休息することで症状が軽減し、再び運動が可能となる状態をいいます。脊髄小脳変性症ではなく閉塞性動脈硬化症や脊柱管狭窄症等の症状の特徴です。
3.○ 失調性歩行とは、足の横幅を肩幅まで広げ、大きな体重移動によってふらつきながら進む、まとまりのない歩き方で、脊髄小脳変性症の特徴です。
4.× すくみ足歩行とは、歩こうと思ってもなかなか第一歩が踏み出せない症状です。脊髄小脳変性症ではなくパーキンソン症状の特徴です。
5.× 加速歩行とは、パーキンソン症状の特徴であり、すくみ足歩行の後、歩き出すと早足となって止まることが出来ない状態になる歩き方です。

 

問題103

長期臥位により生じやすい症状・疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.無尿
2.心機能亢進
3.下痢
4.肺炎(pneumonia)
5.貧血(anemia)

答え:正解 4

1.× 無尿は、長期臥位により生じやすい症状ではありません。
2.× 心機能は、長期臥位により低下しやすくなります。
3.× 下痢は、長期臥位により生じやすい症状ではありません。
4.○ 肺炎は、長期臥位により発症しやすくなります。
5.× 貧血は、長期臥位により発症するものではありません。

 

問題104

Jさん(80歳、女性)は腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)のため2週間入院し、10日前に退院した。症状は軽快し現在はコルセットを使用しており、腰痛もない。ほかに持病はなく日常生活は自立している。近所に住む娘から「昼間に様子を見に行くと、いつも横になっている」と相談を受けた。
Jさんに対して、特に廃用症候群(disuse syndrome)の予防のために行う介護職のアドバイスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.日中の休養は座位でとるようにする。
2.食事の量は制限して体重を減らす。
3.鎮痛剤を多めに服用する。
4.病院に再入院を依頼する。
5.ポータブルトイレを利用する。

答え:正解 1

1.○ Jさんは、コルセットを使用しており、腰痛もないことから、日中の休養は座位で取るようにすることは適切です。
2.× Jさんは腰椎圧迫骨折であり、食事の量を制限して体重を減らす必要はないといえます。
3.× 鎮痛剤の服用は医師が判断するものであり、介護職が独自に行ってはなりません。
4.× Jさんの症状は軽快しており、病院に再入院を依頼しなければならない状態ではないとみられます。また、介護職が独自に再入院の依頼を行ってはいけません。
5.× Jさんは、日常生活は自立していて、ポータブルトイレを利用する必要はないと思われます。

 

問題105

摂食・嚥下に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.先行期は認知機能の影響を受ける。
2.準備期は食塊を咽頭に送り込む。
3.口腔期は食塊の移送は口唇で行う。
4.咽頭期は鼻腔が開放して始まる。
5.食堂期は随意的な運動で行われる。

答え:正解 1

1.○ 先行期は認知期とも呼ばれていて、食べ物を認知する機能が働きます。
2.× 食塊を咽頭に送り込むのは、準備期の次の口腔期の段階です。
3.× 食べ物を喉の奥まで送る食塊の移送は、口唇ではなく舌で行われます。
4.× 咽頭期は、鼻腔が閉塞して始まります。
5.× 食堂期は、随意的ではなく不随意的な運動で行われます。

 

問題106

42度以上の高温による入浴が身体に与える影響として、正しいものを1つ選びなさい。

1.心拍数が減少する。
2.血圧が低下する。
3.筋肉が収縮する。
4.腸の働きが活発になる。
5.腎臓の働きが促進される。

答え:正解 3

1.× 42度以上の高温による入浴は、心拍数を増加させます。
2.× 42度以上の高温による入浴は、血圧を上昇させます。
3.○ 42度以上の高温による入浴は、筋肉を収縮させます。
4.× 42度以上の高温による入浴は、腸の動きを抑制させます。
5.× 42度以上の高温による入浴は、腎臓の働きを抑制させます。

 

問題107

睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.睡眠時間は長ければ長いほど健康的である。
2.レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
3.抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
4.最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
5.ヒトは松果体に体内時計がある。

答え:正解 4

1.× 短い睡眠時間は不適切だが、長ければ長いほどよいというものではありません。
2.× レム睡眠とは、体は眠っているが脳が活動している状態であり、通常約90分おきに出現します。
3.× 抗ヒスタミン薬には睡眠効果があり、覚醒効果は期待できません。
4.○ ノンレム睡眠は、脳も最も活動を停止している最も深い眠りの段階です。
5.× 松果体は、ホルモンを分泌する器官であり、体内時計の機能があるのは視交叉上核です。

 

問題108

キューブラー・ロス(Kubler-Ross,E.)が示した終末期にある人の心理の過程として、正しいものを1つ選びなさい。

1.悲観
2.怒り
3.卑屈
4.悟り
5.平安

答え:正解 2

1、3、4、5 × キューブラー・ロスの「市の受容過程」とは、①否認、②怒り、③取引、④抑うつ、⑤受容のプロセスで進行します。
2.○

 

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