人間の尊厳と自立

問題1

左大腿骨頚部骨折(femoral neck fracture)で入院していた軽度の認知症(dementia)のあるAさんが、介護老人保健施設に入所して2週間が経過した。入所時は、環境の変化によるせん妄(delirium)が見られ、日常生活の不活発による食欲低下から食事摂取量が少なかった。現在は、せん妄がなくなり趣味のカラオケをしたいとの要望が出るほどになってきたが、日常の金銭管理はできない状態である。
介護職の支援のあり方として、適切なものを1つ選びなさい。

1.提供する食事の量が多いと判断し減らす。
2.安全性を考慮し、ベッドを柵で囲む。
3.移動の際は全介助で行う。
4.他の利用者と一緒にカラオケをする場を設ける。
5.家族に対して預金通帳の名義を変更するように助言する。

答え:正解 4

1.× 「日常生活の不活発による食欲低下から食事摂取量が少なかった」とあることから、食事の量が多いとはいえません。むしろ、きちんと食事を出来るようにサポートしなければなりません。
2.× ベッドを柵で囲むことは身体拘束にもつながります。Aさんの気持ちに配慮しなければなりません。
3.×  全介助では、リハビリにつながりません。Aさんは歩けないわけではないので、その能力を生かすように介助します。
4.○ 趣味のカラオケをすることは、Aさんには日常生活の不活発を変える大きなきっかけになる可能性があります。
5.× 預金通帳の名義変更は、根本的な解決になりません。また、介護職から提案する事柄ではありません。

 

問題2

利用者の尊厳を保持し、自立支援を行うために介護福祉士に求められるものとして、適切でないものを一つ選びなさい。

1.知り得た秘密の保持
2.信用失墜行為の禁止
3.介護に関する知識の向上
4.福祉サービス関係者等との連携
5.介護福祉士の主導による方針決定

答え:正解 5

1.○ 「秘密保持」のことであり、法に定められています。→社会福祉士及介護福祉士法第46条
2.○ 介護福祉士には「信用失墜行為の禁止」が課せられています。→上記法第45条
3.○ 介護福祉士には「資質向上の責務」があります。→上記法第42条の2
4.○ 介護福祉士は、医療関係者を始めさまざまな人々と「連携」しなければなりません。→上記法第47条
5.× 介護福祉士は、常に利用者の立場に立って、「誠実」にその業務を行わなければなりません。方針決定は利用者が主体です。→上記法第45条の2

 

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